国栖奏は、毎年旧正月十四日に、吉野町南国栖の天武天皇を祭る
浄見原神社で古式ゆかしく行われます。
早朝から精進潔斎をした筋目といわれる家筋の男性、
舞翁二人、笛翁四人、鼓翁一人、
歌翁五人が神官に導 かれて舞殿に登場し、朗々とした歌翁の声とともに、
舞翁の振る鈴の音が冷えきった空気にこだまして、
参拝の 人たちの胸に古代の息吹をよみがえらせてくれます。